妊娠中の貧血の原因や対処法、各種症状や判別方法などをまとめてみました。

136921

母子共にデリケートな状態である「妊娠期」。

ママは赤ちゃんとママ自身、それぞれの健康を十分に補給しなくてはいけない時期なので、必然的に摂取する量や、体に受ける影響の度合いも変わってきます。

なかでも多いのが「貧血」。貧血でふらつきながらの生活は母子共に危険にな繋がることも。

そこで今回は、そんな妊娠中の貧血対策についてお伝えしていきます。

【参考】

→妊娠中の貧血対策には鉄分+●●が大切に?

 

 

1.妊娠中の貧血の原因と対策について

妊娠中の貧血は自身の体だけでなく胎児にも影響を及ぼします。私は大丈夫って思っている方は要注意ですよ。妊娠中に貧血になっている方は約30~40%です。この数字を見て分かるように妊娠中は妊娠前に比べ貧血になりやすいです。そこで知っておきたい妊娠中の貧血の原因や症状を紹介しますね!

1-1.妊娠中の貧血の原因と各症状

○妊娠中の貧血の原因

妊娠中の血液は胎児への栄養や酸素を送る役割があります。その為、十分な量の栄養や酸素を胎児に送るには多くの血液が必要になってきます。なので栄養バランスの良い食事を心掛けたいところですが、妊娠中の悪阻により食事から十分な栄養を摂取することができず、鉄分が不足し貧血になります。

母体は出産時の出血に備えて血液を大量に作ります。血漿が最大で47%も増加、赤血球が17%増えますが赤血球の作られる割合が血漿よりも低い為、血液の状態は薄くなります。妊娠中は胎児だけでなく母体にも栄養を運ばなければいけないので、血液をフル活用する必要がありますが、血液が薄まっているとうまく機能しません。そして、妊娠中に血液が薄まるのは生理現象なので避けることは出来ません。妊娠中期以降になると胎児の成長は加速するので、それに伴い母体も血液を増加させます。なので、貧血を放置したままにすると貧血は悪化していきます。

○妊娠中の貧血の症状

・体温調節がしにくくなる・寒気を感じる・冷え性になった・朝起きるのが辛い・疲れやすくなった・体がだるいなどの倦怠感・めまい・頭痛・舌炎(舌の表面が炎症を起こす)などの症状が妊娠中期から後期にかけて貧血の症状として現れます。

妊娠初期に比べ中期から後期の貧血の症状は強く出ますが、イライラがピークの初期や悪阻などに体が慣れてしまい、変化に気づかない方が多くいます。そのうえ自覚症状がなくても貧血になっている場合があります。なので、妊娠中は頑張りすぎずに症状が辛いと感じたら休む様にして下さい。健診時に医師に相談することでも、的確なアドバイスや必要に応じて薬を処方してくれるので、気になることがあれば健診時にしっかりと聞いておきましょう。

1-2.妊娠時期による違い

ちなみに妊娠初期と違い、妊娠中期以降の貧血がもたらすリスク(未熟児や奇形児)は低いとされています。ですが、普段の生活中に貧血でふらついて転んだり、お腹をぶつけてしまうなどの危険性や、出産時に意識を失ったり輸血が必要になる場合もあります。出産後には産後の回復や母乳の出る量が悪くなるなど、私達が思っているよりも貧血が母体にもたらす影響は大きいです。

なので、貧血に少しでも早く気づいて貧血の改善に取り組んでいきましょう。母親は何かと自分のことを後回しにしがちですが、妊娠中の小さな生命を守り育むのは貴方にしか出来ません。胎児の為にも自分の為にもいち早く貧血に気づき、そして貧血改善に取り組みながら、辛い時には休んだり医師や周りの人に助けてもらいましょう!少しでも良いマタニティライフが送れるように今回紹介した原因や症状を是非参考にして下さい。

2.妊娠中の貧血の判別方法とは?

妊娠中の貧血に気づかない妊婦さんは多いです。自覚症状が無い場合や自覚症状があっても貧血に身体が慣れてしまうことで、貧血に気づくことが難しくなっています。妊娠中の貧血は母体だけでなく胎児にまで影響を及ぼすので早めに気づきたいですよね。そこで今回は自身が貧血かどうか確実に知ることの出来る判別方法を紹介します。

2-2.血液検査を行うことで正確に判別できる!

妊娠中の貧血の検査は妊婦健診でも行っています。初期・中期・後期に血液検査をしますよね。その血液検査の項目の中に血液一般検査とゆう検査項目があり、妊娠中に貧血になっていないかどうかを知ることの出来る判別方法になります。

血液一般検査では、赤血球・白血球・ヘモグロビン(赤色素)・ヘマトクリット(赤血球容積率)・血小板などの数値や性質を調べるので、貧血と出血を止める働きが正常に機能しているかを調べます。

・赤血球数の女性の基準値は360~489万個/μL
体の隅々にまで酸素を運ぶ役割を持つ赤血球の数が基準値よりも低いと、十分な酸素を体内に送ることが出来なくなり貧血の状態になります。

・ヘモグロビン(血色素)の女性の基準値は12.1~14.6(g/dL)
赤血球中のヘムたんぱく質と呼ばれているのがヘモグロビンです。酸素を体の隅々まで届け、体の細胞内で代謝された二酸化炭素を肺まで運んでくれるのがヘモグロビンです。赤血球と同じで基準値よりも低いと貧血の疑いが出てきます。

・ヘマトクリットの女性の基準値は35.5~43.9(%)
血液中に含まれる赤血球の割合のことをヘマトクリットと呼びます。私達の血液は血清という液体の中に白血球・赤血球・血小板などが流れて出来ています。血液中の赤血球が占める割合を測定し、基準値よりも低いと貧血の可能性があります。

赤血球・ヘモグロビン・ヘマトクリットの3つの値は密接な関係にあり増減しているので、3種類のデータをもとにすると貧血の種類もおおよそ診断できるとされています。ですが妊婦健診では初期・中期・後期の3回しか行わないので、それ以外の時に貧血が気になった場合には主治医に相談して下さいね。

2-3.「フェリチン検査」も選択肢の1つに。

ちなみに妊娠中の貧血は鉄分不足から起こる場合がほとんどですが、鉄分が不足しているかどうかの検査は血液一般検査の項目には含まれていません。貧血を予防したい。隠れ貧血では?なんて方はフェリチン検査を行いましょう。血液検査とは別に料金がかかりますが、貧血にならない為にも、予めフェリチン検査を行い鉄分が不足していないかを知ることも大切ですし、貧血に対して早めの予防や改善が期待できます。

今回紹介した妊娠中の貧血の判別方法は自宅で出来るセルフチェックとは違い、確実に貧血かどうかを知る判別方法です。病院に行くので妊婦健診時以外の血液検査やフェリチン検査は料金がかかりますが、今後の母体や胎児の事を考えると検査をしていても損はないです。ですが、妊娠中の血液は母体や胎児にとって、とても大切なので検査前には一度、主治医に相談してからにしましょう。

3.妊娠中の貧血の対処法まとめ。

妊娠中の貧血の対処法は栄養の摂取を皆さんは思いつくかと思います。ですが、妊娠中の貧血の対処法は栄養摂取以外にも環境を整えたり体を休めたりなど、食事以外の時にも貧血への対処が必要になってきます。そこで今回は妊娠中の貧血に対する4つの対処法を紹介しますね!

3-1.4つの対処法

【1】栄養の摂取

妊娠中だけでなく貧血の予防や改善には食事から栄養素を摂取する事が理想とされています。貧血に良いとされる鉄分は普段よりも少し多めに摂取する様にして下さい。その際、五大栄養素(ビタミン・ミネラル・炭水化物・たんぱく質・脂質)をバランス良く食事に取り入れることが望ましいですね。鉄分を摂取する際は、造血効果のあるこちらの栄養素も合わせて摂取しましょう。

  • ビタミンC.クエン酸は鉄分の吸収力を高めてくれる
  • ビタミンB6.ビタミンB12.葉酸は正常な赤血球を作る
  • たんぱく質は鉄分と結びつくことによりヘモグロビンを生成する

ですが、レバーの過剰摂取だけは止めて下さい。吸収率の高いヘム鉄が豊富に含まれるレバーは、鉄分摂取にはもってこいの食品ですが、奇形児のリスクを高めてしまうビタミンAも豊富に含まれています。

悪阻などで鉄分を食事から摂取することが難しい場合には、医師に相談してから鉄剤を処方してもらったり、鉄分補給用のサプリメントやドリンクなどを飲むようにして下さい。

【2】出来るだけ安静に

貧血が起きている時には、無理して立っていようと思わないで下さい。倒れてお腹をぶつけてしまうのは危険ですので、その場にしゃがむ・椅子に座る・壁にもたれかかるなどして貧血の症状が和らぐまでは安静にして下さい。横になれる環境があれば、静かに横になるのが良いですね。貧血中は急な行動をさけゆっくりと体を落ち着けるようにしましょう。

【3】外出先ではこまめな休憩を

妊娠中は胎児が成長するにつれて母体にかかる負担も大きくなっています。疲れやすさも感じやすくなっていますので休憩はこまめにとる必要があります。貧血中に無理をするとめまいやふらつきのリスクを高めてしまうので、妊婦さんが周りに合わせるのではなく、周りが妊婦さんに合わせる様にしましょう。

【4】浴室の環境にも気をつけよう

浴室は思っているよりも危険がいっぱいです。予め浴室には滑り止めマット・休憩用の椅子・転倒防止用の手すりなどを用意しておくことで、転倒への予防が出来ます。入浴も長湯はせずに短時間の半身浴で済ませましょう。湯船からあがる際も急に立ち上がるのではなく、ゆっくりと立ち上がり貧血症状のリスクを減らしましょう。

以上、これらが妊娠中の貧血に対する4つの対処法となります。

4.まとめ

妊娠中に貧血になっている方は、難しいと思いますが一人で行動するのは避けて下さい。できるだけサポートしてくれる人と一緒に行動しましょう。そして、悪阻などで食事をとりにくい場合でも少しずつ食べるようにして下さい。手軽なインスタント食品にばかり頼るのは栄養が偏るので避けて下さいね!

 

→ 妊娠中の貧血対策なら「鉄分」と「葉酸」を相互に摂取できる『ベルタ葉酸サプリ』

高齢赤ちゃん

 

 

コメントは受け付けていません。

妊娠・妊婦さん向けの当サイト人気記事はこちら

 
bnr_ninp

妊娠中の鉄分補給・栄養補給対策はこちらをご覧ください。

→→ 妊娠中の鉄分補給・栄養補給対策はこちら。

生理前・生理中のふらつき対策の人気記事はこちら

 
サブコンテンツ

このページの先頭へ